そのヘルメット・・・ホントに安全?

知っていて欲しい… バッティングヘルメット

皆さんがご使用されているバッティングヘルメットの状態は、如何でしょうか?
マイヘルメットをお持ちの方、チーム内で使い回し、お下がりを貰われて使用している等、様々かと思います。

さて、ヘルメットはなぜ着用するのでしょうか?

当たり前なのですが、頭部への衝撃を緩和させる為ですよね。
そこで、よくある落とし穴があります。

見た目、ヒビもさほど大きなキズも入っていない綺麗なヘルメットだから安全に使用ができる。
本当に安全なのでしょうか?

一般財団法人 製品安全協会の野球用ヘルメットのSG基準のなかで、「一度でも大きな衝撃を受けたヘルメットは、外観に損傷がなくても使用しないこと。 」とあります。

皆さん、おわかりになりますか?

一回だけの衝撃でヒビが入った。耐久性が悪い。不良品。
などと思われた方も多々いらっしゃると思います。
がしかし、それこそがヘルメットなのです。
ヘルメットとは、ヒビが入ることでクッションとなり衝撃を最大に緩和してくれるのです。

例えば、空手の瓦割りを想像して下さい。
気持よく割れた時より、割れなかった時の方が痛いと思いませんか?

空手の瓦割り

そうなんです。衝撃とは「壊れる」ことで緩和されるのです。

だからと言って、ヘルメットに衝撃が加わったのにヒビが入らなかったヘルメットが不良品と言うわけではありません。
一度衝撃が加わったヘルメットは、目に見えなくても確実に破損しています。
二度めの衝撃には、ヘルメットは機能しません。もともと破損している物にはクッション性が無いのですから…。
一度でも大きな衝撃を受けたヘルメットは、外観に損傷がなくても使用しないようにお願い致します。

ヘルメットのSGマーク

ヘルメットには、SGマークが付いています。

SGマーク

SGマークとは国が制定した「消費生活用製品安全法」に基づき設立された製品安全協会が安全と認定した製品に表示できるマークです。
但し、SG基準は頭部を保護するための一般基準を定めたものであり、絶対的な安全を保証するものではありません。ヘルメットを正しく着用し、常に安全なプレーを心がけて下さい。

なお、SGマーク表示野球ヘルメットには、対人賠償責任保険がついています。しかし、期限はご購入日より3年間となっております。
チーム内で使い回し、お下がりを貰われて使用されている方、お気をつけ下さい。

ご購入日より3年間を限度に買い替えをおすすめします。
万一SGマークが表示された製品の欠陥によって人身事故が発生した場合には、倍賞処置が実施されますので、一般財団法人製品安全協会までご連絡して下さい。

ヘルメットの種類

ヘルメットには、「打者用」「捕手用」があり、それぞれに硬式用、少年硬式用、軟式用、少年軟式用、ソフトボール用(1種・2種・1種2種兼用)があります。用途(使用球)に合ったヘルメットを使用して下さい。
万一、人身事故が発生した場合、倍賞処置が実施されません。

ソフト1種・2種とは

日本ソフトボール協会ではSGマーク合格品のヘルメットのみをJ.S.A検定合格品(J.S.Aマーク付き)として、すべての公式試合にそ着用を義務付けています。

  • 1種:小学生・中学生・レディース・エルダー・エルデスト用
  • 2種:高校生・大学生・一般
  • 1種2種兼用

ヘルメットの正しいかぶり方

ヘルメットをかぶるとき及び脱ぐときは、下図に示すようにイヤーフラップ部緩衝材が頭部で強くこすれないように、耳部を少し開いて着脱して下さい。

ヘルメットの正しいかぶり方

使用中はヘルメット正しくかぶって下さい。誤ったかぶり方は、保護性能を低下させます。
ヘッドホン・カチューシャ・ヘアクリップ等のつけたままの着用はNGです。

※その他、ヘルメットのご使用前には、必ず取り扱い説明書をお読み頂いた上ご使用下さい。

まとめ

如何でしたでしょうか?
ヘルメットを被っていても、頭にボールが当たれば、死につながる恐れもある野球です。
たかがヘルメットではなく、自分の身を守るヘルメットとして、正しいヘルメットを正しくお使い頂きたいと思います。