皮革工場 研修日記

こんにちは。グローブアンバサダーのりゅうじです。

グローブを語るなら「皮と革」からと言うことで、野球メーカーのWorldPegasusさんに紹介して頂き、兵庫県たつの市にある、タンナー“寺田製革所さん”にて、皮革の研修を受けに行ってきました。
寺田製革所さんは、グローブの日本2大工場のひとつで、WorldPegasusさんをはじめ、たくさんの野球メーカーさんに革を卸されています。

寺田製革所さん

タンナーとは、皮を革にする、人や工場の事です。
それでは、皮と革の違いですが、「皮」は、動物の皮を剥ぎ取ったものです。この状態は、「原皮」とも呼ばれます。

この原皮の毛を取り除き鞣しなどの加工をしたものが「革」となります。

 

寺田製革所さんで、皮から革へ加工する工程を、見学させて頂きました。

 

最初に案内されたのは、入荷したての原皮の保管場所。

原皮

国外・国内からの原皮を仕入れられており、この日はアメリカ産と北海道産の原皮が保管されておりました。
皮が腐敗やカビを防ぐため、塩漬けされています。

次に案内されたのは、大きなドラムがいっぱいΣ(・ω・ノ)ノ!

洗浄&脱毛

 

皮に付着している汚れや塩漬けを洗い、脱毛をする場所です。
脱毛は、皮を石灰漬けにし、皮をふくらませて、毛根から毛を抜き取ります。

 

次に、また大きなドラムがΣ(・ω・ノ)ノ!
そうです!いよいよなめし加工です。

なめし

「なめし」をすることで、皮にいろいろな耐久性を持たせます。

皮から革に。

なめし終わった革。
この時点で、「皮」から「革」に変わります。
革と言えば、茶色イメージがあるかもしれませんが、この白い革が、本来の革の色なんですよね。

 

こなめし終わった革を、肉厚を一定にシェービングします。

シェービング

大きな革を一定の厚みにって、職人技ですね。

次に案内された場所には、またまた大きなドラムがΣ(゚Д゚)

染色

 

このドラムでは、革を染色しています。

 

染料

 

染色の染料は、「企業秘密d(-`ε´-;)」でした。

 

 

染色した革は、乾かして製品となります。

大型扇風機で乾燥

 

乾燥機

 

大きな扇風機で乾かし、特大乾燥機で更に乾燥。

 

最後は、採寸して出荷されて行くんですね。

採寸

 

出荷する革

 

見学させて頂いた工程はこれだけですが、背割り(裁断)や品質チェック、その他いろいろな工程もあります。
タンナーのお仕事は、大変ですね。

研修前までは、「タンナー」はオシャレな職人さんと思っていたのですが…

寺田製革所の皆さん、お忙しい中、本当にありがとうございました。